元MP投手・河原さん 社業として球児指導
投手として巨人などで活躍し、愛媛マンダリンパイレーツ(MP)で昨年まで4年間プレーした河原純一さん(43)が、今月から球団に関連する広告代理店に入社し、愛媛野球の底辺拡大に尽力しようと活動を始めた。
昨シーズン、故障から公式戦の登板がなかった河原さん。だが、夏場にチームが実施した「投力向上プロジェクト」ではメーン講師を務め、県内の小学生に遠くにボールを投げる楽しさを基礎から指導した。
シーズン終了後、薬師神績球団社長(67)と「愛媛野球を手助けできないか」という話で意気投合。ユニホームを脱いだ後、薬師神社長が経営する広告代理店の社員となった。名刺には「More Baseball Project プロジェクトリーダー」という肩書がついた。
日本野球機構(NPB)では巨人を皮切りに西武、中日と3球団を渡り歩き10年以上、第一線で活躍した。何より大切にしたのは「肩甲骨回りや股関節の柔軟性と強さ」だという。
現在は今季の活動内容を詰めている段階だが、県内で球児がけがなく野球に励み続けられるような取り組みを推進する予定。協賛企業を募集中という河原さんは「県内の高校野球は全国で苦戦が続いている。野球王国であり続けるお手伝いができたら」と話している。